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赤城山は夜9時になると、1台の白い86が第1高速Sectionを走っていた。
その86には2組の男女が乗っている。カップルだ。
運転しているのは男で、助手席に乗っているのは女だ。
「赤城山で今日のデート最後の目的地にしようね?」
「帰ったらおいしいステーキが待ってるよ?」
その後ろに、白いZ33が来る。
V6Turboの音に、380RSのAero、黒い5スポークWheel、そしてR34純正Wing。
間違いなく柳田のZ33だ。
「速い車が来てるよッ!」
女のほうはバックミラーを見てZ33を確認する。
後ろから来たZ33が86を猛SPEEDで追い抜く。
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