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「Z33は不利なクルマということでしょうね」 「Z33は別に性能の悪い車ではない。国内のGT選手権では2CLASSとも優勝経験があるし、峠には不向きと言っていたが国内Rallyにも参戦した。DRIFTには不向きだが、人によってはDRIFTさせる走り屋もいる。腕さえあれば峠でも戦えるクルマだ」 「そうですか、柳田もDRIFT派のZ33使いですからね」  人によるが、DRIFTしづらい足にしているZ33をDRIFTさせる人もいる。  柳田もその1人だ。 「あと、NAのなのにTorqueがあるものの、柳田みたいにTURBOも着ける人もいる」 「Nomalでも37kg・mもありましたものの、Turboを着けると鬼に金棒ですね」 「けど、マイナーチェンジで下がってしまったが……」  3.5リッターのVQ35はNAながらPowerもTorqueも出ているが、柳田みたいにTurboを付けてPowerUpさせる人もいる。 「さてと、明後日には赤城に走る予定がある」 「はい」 「明後日の練習では柳田戦での作戦を言うぞ」  明後日は赤城山を走ると語る。  その時には柳田戦で使う作戦を言うらしい。  そして2日が過ぎる。3月が終わり、4月に入った。  4月2日の木曜日、柳田戦まであと2日。時間は午前6時30分。  朝の山に2台のクルマが登ってくる。銀のR35と3色ツートンのワンエイティの2台が走っているものの、今日もR35のほうが速かった。  速く走るR35は先に麓の駐車場へ着く。何秒か遅れてワンエイティも来る。  到着と同時に2人は車から降りる 「やっぱ智姉さんに勝てっこないや」  降りると同時にそう呟くと、智の説明が始まった。 「今度のBattleのことだが。TireのGripを温存させる作戦にしたい。そのためにDRIFTはするな」 「え?」 「DRIFTはしてはいけない」という言葉で大崎は唖然する。 「どうしてなんですか? DRIFTはおれの得意技ですよ!」 「DRIFTはTireのGripをかなり使うぞ、さらにはTimeを稼ぐことはできない。Grip走行で行け」  DRIFTするなという意味はこういうことだ。 「それと前半(<Sakura Zone>突入まで)は覚醒技の技を使うな。前半は精神力は消耗するからな」
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