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緩やかなCornerを挟んだ直線を抜け、2台は左U字ヘアピンに入る。ここからは<SakuraZone>だ。
ここで智の予想が当たる。
「いくら走っても逃げられないようじゃんか。よォし、あれを使うぜッ! <Compact Meteo>ッ!」
先頭にいる柳田は<CompactMeteo>を使った。<Compact Meteo>を使った柳田のZ33は白いAURAが輝く。
大崎の<CompactMeteo>は“Brakeを左足で一瞬踏み、右足でAcceleratorを踏みながらHandleを曲げながらDRIFTする”という感じだが、柳田の場合は“SideBrakeを使い、Acceleratorを全力で踏みながらHandleを曲げていく”という感じだ。
後攻の大崎はGRIP走行だが、<Compact Meteo>を使った柳田のコーナリングはとても速く、大崎に腕があっても技なしのGRIP走行で柳田の<CompactMeteo>より速く走れなかった。
ここを抜けると次は直線、ここではPowerのあるZ33のほうが有利だ。柳田Z33は500馬力の力を使って、少しづつだが大崎ワンエイティとの距離を離していく。
START地点。状況が伝えられる。
「こちら<Sakura Zone>の左U字Cornerッ! 柳田さんのZ33が時速160km/hのDRIFTしながらコーナリングします!」
「柳田、ついに使ったか。<Compact Meteo>ッ!」
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