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――Battle開始前、Goal付近にいる葛西ウメと葛西サクラの親子、雨原芽来夜が話していた。
「昨日の夜、「柳田は自滅する」と言ってたけど、意味は弱点で負けると言う意味なんだ」
ウメは昨日言っていた「自滅」の意味について語る。
自滅とは柳田の弱点って意味だ。
「弱点ってなんだ? ウメさん」
「弱点とは……柳田の走りにはTireへ負担を掛けやすいってことだよ」
「――Tireか……」
柳田の走りの問題点はTireに負担を掛けやすい。
「柳田の使うSideBrakeのみでのDRIFTは強力だけど、普通のDRIFTよりさらにTireへの負担を掛けやすいと思う。それだけでなく、柳田は直線もCornerもAcceleratorを離さない走りも問題点だよ」
柳田はSideBrakeのみでDRIFTだけでなく、直線でもCornerでもAcceleratorを離さない走りも問題点の一つだと言う。
「しかし、SideBrakeDriftだけでは自滅しない、他にも本気を出し過ぎることも自滅する要因のひとつかもしれないね……」
それだけでは柳田は自滅しない、
ほかにも本気を出し過ぎれば自滅をすると言う。
「――母さんは柳田の弱点を語ったが、オレは最終コーナーで柳田は大崎に負ける……Tireを負担で自滅し、車の性能を落としながらな……」
サクラも語る。
自滅すると同時に最終コーナーで柳田は大崎に抜かれると予想した。
Battleの時間、11時になったSTART地点……。
WHITE.U.F.OのMemberたちが話す。
「柳田さんの500馬力のZ33が350馬力のワンエイティに負けることってありえないでしょ」
「HillClimbではPowerとTorqueのあるほうが有利だよ。柳田さんは負けないっしょ」
Memberたちは柳田が勝つと考えていた。
WHITE.U.F.OのLeader、戸沢はZ33の窓の先にいる柳田に話しかける。
「柳田、相手が16歳とか車がPowerないとかで油断するなよ。相手はサクラを倒した走り屋だからな」
「分かってるじゃんッ! 油断なんかしないぜッ!」
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