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壱
グデングデンに酔っ払い、千鳥足の中川を
柳と海部が両脇から支える。
「俺、がんばったよなぁっ!!!なぁ!!!」
はいはい、とあきれ顔で頷く海部に
そうだね、と適当に相槌を繰り返す打つ柳。
三田と歩はその滑稽な光景を後ろから眺めていた。
「まったく・・・、男ってやつは・・・」
そう言いながら苦笑を漏らす三田に歩も同意する。
「ほんと、何時まで経っても、ってやつね。」
それに、と三田は痛烈に続ける。
「しょうもないほど、諦めの悪い生き物。」
歩はそれには答えず、フッと自嘲気味に笑った。
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