第1章

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[ホモ校kwsk] “kwsk”って何だ? ぼっちの僕っちに専門用語は禁止だ。 しかもコイツ……1:1チャットで[王道!?]とか聞いてきたけどイミフ。 ――Prrrrrrrr…… [王道、意味求む]と返したら、ソイツは僕っちのいるマップまでやってきた。 [どーも!] 猫耳フードにそれとセットとなるローブを着用して当にイケメン。 キャラがイケメンでもリアルがブーだったら意味ないと、自分のキャラを見て心の中で悪態つく。だって僕っちのは緑色のレンジャースーツなのさ。 [カッコイイねー] [ぽむんぽはおもろいねwwwwww] 草いっぱい生やされたwwwwww [僕っちぼっちだから、コレが慰めなのさ] 慰めって何だ?慰めって……。 [wwwwwwぽむんぽwwwwwwおもろwwwwww] 草多すぎて何言ってるかわかりにくっ! ――Prrrrrr…… [お褒めに預かり光栄?] [俺ぽむんぽ気に入ったかも] コイツ、絶対面白がってる。 [ぽむんぽスカイプある?] [あるある。ほとんど使ってないが] 僕っちとスカイプしたいなんていう人は希少だからね。それなのに聞いてくるコイツは変人に違いない。 俺の声を聞いて幻滅するが良い。 「はじめまして。ぽむんぽでーす」 『おおーー!! 思ったより可愛い声してる』 おっさん声でも想像してたか? ――Prrrrrr…… 「で? 王道って何?」 危うく本題を忘れるところだった。 『王道とは全寮制の――』 長い長い説明を黙って最後まで聞いた。途中寝そうだったけどね。 ヤツが言った内容は情報漏洩を疑うほど、この学園のことだった。 「生徒会とか見たことないから知らないけど、他はその通りだよ」 『mjk! 王道転校生は? 来た?』 なぜか興奮しだし“はあはあ”言ってる。 「僕っち授業免除で学校行ってないから分からない」 入学式すら行かなかった。 『それもまた王道!!』 ――Prrrrrrr…… あまりのテンションの高さに僕っちついていけない。 『ぽむんぽっちよ』 「な、何?」 ついどもったよ。ぽむんぽっちって何? 言いにくくないの? 『さっきから電話なってるぽいけど大丈夫なのかい?』 「電話?」
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