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[ホモ校kwsk]
“kwsk”って何だ? ぼっちの僕っちに専門用語は禁止だ。
しかもコイツ……1:1チャットで[王道!?]とか聞いてきたけどイミフ。
――Prrrrrrrr……
[王道、意味求む]と返したら、ソイツは僕っちのいるマップまでやってきた。
[どーも!]
猫耳フードにそれとセットとなるローブを着用して当にイケメン。
キャラがイケメンでもリアルがブーだったら意味ないと、自分のキャラを見て心の中で悪態つく。だって僕っちのは緑色のレンジャースーツなのさ。
[カッコイイねー]
[ぽむんぽはおもろいねwwwwww]
草いっぱい生やされたwwwwww
[僕っちぼっちだから、コレが慰めなのさ]
慰めって何だ?慰めって……。
[wwwwwwぽむんぽwwwwwwおもろwwwwww]
草多すぎて何言ってるかわかりにくっ!
――Prrrrrr……
[お褒めに預かり光栄?]
[俺ぽむんぽ気に入ったかも]
コイツ、絶対面白がってる。
[ぽむんぽスカイプある?]
[あるある。ほとんど使ってないが]
僕っちとスカイプしたいなんていう人は希少だからね。それなのに聞いてくるコイツは変人に違いない。
俺の声を聞いて幻滅するが良い。
「はじめまして。ぽむんぽでーす」
『おおーー!! 思ったより可愛い声してる』
おっさん声でも想像してたか?
――Prrrrrr……
「で? 王道って何?」
危うく本題を忘れるところだった。
『王道とは全寮制の――』
長い長い説明を黙って最後まで聞いた。途中寝そうだったけどね。
ヤツが言った内容は情報漏洩を疑うほど、この学園のことだった。
「生徒会とか見たことないから知らないけど、他はその通りだよ」
『mjk! 王道転校生は? 来た?』
なぜか興奮しだし“はあはあ”言ってる。
「僕っち授業免除で学校行ってないから分からない」
入学式すら行かなかった。
『それもまた王道!!』
――Prrrrrrr……
あまりのテンションの高さに僕っちついていけない。
『ぽむんぽっちよ』
「な、何?」
ついどもったよ。ぽむんぽっちって何? 言いにくくないの?
『さっきから電話なってるぽいけど大丈夫なのかい?』
「電話?」
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