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「ご自分でめくってください」
『見せて』と書かれた付箋を外した。
そこには。
『遊んで』
その文字が並んでいた。
「どうやって?」
「良い質問ですね」
マスターが微笑んだ。
亜紀の背筋にゾクッと冷たいものが通った。
「まずは、そこに立っていただけますか」
「はい」
亜紀はスカートを押さえスツールから降りた。
「もっと、後ろにさがってください」
カップル用のテーブルの間まで、後ずさりした。
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