第二話 Mって

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「良いですね。では、  スカートを左手で全部まくってください」 亜紀は口を閉ざしてしまった。 「返事がないですね」 「・・・はい」 「自分に素直になりましょう。それが楽しむコツです」 「・・・はい」 その言葉の意味を理解できなかったが、亜紀は頷いた。 マスターと目を合わせたまま。 スカートの淵を左の指がつかんだ。 その手をじょじょに上げていく。 顔をかしげマスターが微笑む。 優しい目が亜紀を見つめる。 亜紀は恥ずかしいのに、微笑みを返してしまう。
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