490人が本棚に入れています
本棚に追加
「良いですね。では、
スカートを左手で全部まくってください」
亜紀は口を閉ざしてしまった。
「返事がないですね」
「・・・はい」
「自分に素直になりましょう。それが楽しむコツです」
「・・・はい」
その言葉の意味を理解できなかったが、亜紀は頷いた。
マスターと目を合わせたまま。
スカートの淵を左の指がつかんだ。
その手をじょじょに上げていく。
顔をかしげマスターが微笑む。
優しい目が亜紀を見つめる。
亜紀は恥ずかしいのに、微笑みを返してしまう。
最初のコメントを投稿しよう!