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亜紀はマスターから視線を外せない。
「では、足先を肩幅よりも広めにとってください」
寄せていた膝を、亜紀は開いていく。
一気に羞恥が襲ってきた。
(何もかも、見られてしまう)
目を伏せそうになる。
だが、マスターを見続けた。
閉じそうになる膝を外向きにかえる。
ゾッとするほど恥ずかしい。
でも、自らその姿勢になった。
それはきっと、マスターが望んでいること。
そう信じて。
脇腹を掴む左手に力が入る。
でも羞恥心に打ち勝つことは出来ない。
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