第二話 Mって

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『言われたことが出来ないの?』 『いいえ』 『悪い子でいたいの?』 『いいえ』 『したくないの?』 『いいえ』 『できる?』 『はい』 自問自答を繰り返す亜紀。 指が動きだした。 指の腹がざわつく中を進んでいく。 柔らかな壁がある。そこを静かに乗り越えた。 落ちくぼんだ場所に滑らかな丘が待っていた。 小さく輝き。丸まり。 テレたように染まっている。
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