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「可愛いね」
マスターがそこを見つめて褒めた。
(見られている)
でも、それが嬉しかった。
大切な人にしか見せないところ。
そこをマスターの瞳が舐めている。
上から下、下から上へと視線が泳ぐ。
そのせいか、だんだん熱くなってきた。
内から小さな炎であぶられている。
ただ、指の腹がのせてあるだけなのに、
吐息に甘い声がただよう。
「うう・・・」
それがきっかけになって、
指が彷徨(さまよ)いはじめた。
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