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マスターがカウンタの中から飛び出し、
すぐに亜紀を抱き上げ。
カップル用テーブルの低い椅子に彼女を座らせた。
ぐらつく亜紀の頭。
マスターが壁に寄り添うように姿勢を変える。
スカートが乱れていた。
マスターがそれを正した。
亜紀の表情は優しげだ。
瞼を閉じくつろいでいるみたいに思える。
余程心地良かったのか、床にウップしてから、
そろそろ20秒は経つ。
けれども、まだこちら側には降りてこない。
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