第二話 Mって

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マスターがカウンタの中から飛び出し、 すぐに亜紀を抱き上げ。 カップル用テーブルの低い椅子に彼女を座らせた。 ぐらつく亜紀の頭。 マスターが壁に寄り添うように姿勢を変える。 スカートが乱れていた。 マスターがそれを正した。 亜紀の表情は優しげだ。 瞼を閉じくつろいでいるみたいに思える。 余程心地良かったのか、床にウップしてから、 そろそろ20秒は経つ。 けれども、まだこちら側には降りてこない。
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