第二話 Mって

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亜紀はこの店にきてマスターと話すと癒される。 マスターには好意を持っている。 でも、それだけでは、 自分がマスターの言いなりになる理由にはならない。 カップルが帰り支度を始めた。 「また、来ます」 男性の声が聞こえた。 カップルが背中を過ぎていった。 ドアが開いて男性が先に外へ出た。 女性がドアを通るとき振り返り、 マスターへ微笑んだ。 亜紀の目には、その笑みが妖しく映った。 その女性は亜紀をそっと見つめ、目を細めた。 亜紀は小さくお辞儀をした。
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