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亜紀はこの店にきてマスターと話すと癒される。
マスターには好意を持っている。
でも、それだけでは、
自分がマスターの言いなりになる理由にはならない。
カップルが帰り支度を始めた。
「また、来ます」
男性の声が聞こえた。
カップルが背中を過ぎていった。
ドアが開いて男性が先に外へ出た。
女性がドアを通るとき振り返り、
マスターへ微笑んだ。
亜紀の目には、その笑みが妖しく映った。
その女性は亜紀をそっと見つめ、目を細めた。
亜紀は小さくお辞儀をした。
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