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口パクでその女性が話す。
『楽しんで』
亜紀の正面に来たマスターが。
「ありがとうございました。また、いらしてくださいね」
「はい」
笑顔で答え。ドアが閉まった。
店内は亜紀とマスター、二人だけになった。
「別の飲み物にしますか?」
マスターが丁寧な口調で訊く。
「同じもので良いです」
冷蔵庫から出したコロナ・ビールを亜紀の前に置いて。
「つぎの一枚を見たいでしょ?」
「ええ」
亜紀は頷くだけだ。
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