1話「人類の危機?選ばれし高校生」

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「サーラは…そんなつもりで言ってるのではないぞ。」 サーラが手を広げて説得の勢いを増す。 「そうよ…。他に方法があるはずよ…。」 すると何と、フィラレスは呆気なく取られた顔で蹴散らした。 「はぁ…。お前らごときが、他に方法だってぇ?そんな軽い問題じゃないんだよ。もう良い。」 唾を吐く様に言い残して、地球の中に入ってしまった。 「あぁ!待って!」 手を伸ばして追おうとするサーラだが、彼女の前にバリアを張るグルチェス。 「待つんだサーラ!それ以上動いたら月自体動いてしまい大変なことになる!」 「はっ!」 我に返るサーラ。 落ち着く二人を再び包み込む静寂。 それを破ったのは腕組みをしたグルチェス。 「ちなみにサーラ。君のことだから、別の方法というのはもうあるのではないのかい。」 躊躇うサーラだが、お見通しかと思ったのか、口を開ける。 「流石ね…。実は、彼等に頼もうかと思ったの…。」 「彼等…?」 考え込む間は驚きに変わった。 「まさか…あの三人かい…?」 頷くサーラ。 「あぁ…。何と、それが出てきたか…。いやぁ、それは思い付かなかった!」
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