1話「人類の危機?選ばれし高校生」

5/10
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
2 ここは南台高等学校のとある一室。 「いやぁ~!まさか二人と同じクラスになるとはね~!」 後ろにある、まだ誰も座っていない席に手を着いて満面な笑みを浮かべるのは、安城京都(あんじょうけいと)。普通の黒髪、低身長で一番上のボタンも留めているのが目印(?)。 「そうだよね~。だって、俺と城だけだぜ?俺達の中学からここに受かったの!」 机の横にしゃがんで腕を乗せて、京都を城と呼ぶのは、なかなかな高身長で童顔な天然パーマに黒縁眼鏡の神地武(かみじたける)。京都とは中学のソフトテニス部で出会った。 「確かに…。入試失敗した俺でも受かっちゃったもんな…。」 苦笑して返すと、急にもう一人を見ながら羨ましそうに続けた。 「それにしても祐也はズルい!もっと偏差値高い所行けたのに~…。妥協したなっ!?」 すると焦って手を振るのは席に座っている水嶋祐也。 「いやいやいや、そういう訳じゃねぇよ~。空手をやりたかったんだけど、なかなかちょうど良い所がなくて。この上だと、ホントに無理な所で~、ね…。」 彼は武よりも背が高くて成績優秀、運動神経抜群、おまけにイケメンなのだ。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!