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すると京都が、待ってたかの様に人差し指を遠くへ挙げて密かに笑みを作った。
「まず、高等学校の中で一番最初に空手部を設立した所でここ妻嵐県にある!輩出した空手部員の七割が日本代表空手選手!二割が全日本空手連盟、残りの一割が全国的に有名な空手のクラブのコーチ!もはや空手に人生を捧げたい人達のための学校と言っても過言ではないと言われている。その割に入試の合格率八十%の偏差値は七十!どっちを取ってもかなり入りづらい高校なんだ。」
その情報量に唖然する二人。武が続けた。
「でもさ、元々高校では空手を本格的にやるつもりだったんでしょ?」
真面目に訊いた後に返された真面目な頷き
「どわっしゃ~!」
滑る二人。武が起きながら続けた。
「いててて…。じゃあ何で知らんの!」
「ん~、先生なしで一人で調べたからかな~…。」
真面目に考えてその発言のせいでまた滑る二人。武はもう付いていけないのか、代わりに京都がフォローする。
「ちょ…それネタァ!?先生いなくたってどういう調べ方したら逆に出てこないの…。」
せっかくの新しい制服が台無しだ。
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