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「ぅわ!」
武が突然出て来た。
「…って!落ちる落ちる落ち…ない…。」
落ちない様に必死で上に泳いだ。何やら浮いている様だ。不思議そうに周りを見渡すと
「おぉ!祐也!城!」
二人を見つけると泳いで近づく。祐也が目を大きくして振り向いた。
「おぉ!神地!先に逃げちゃったのかと思ったよ~…。」
「んな訳ないやん!驚いた拍子で入っちゃうよね。」
と苦笑する。すると二人が来たのにも関わらずずっと意味深な顔で周りを見渡す京都に目を向ける二人。祐也が話しかける。
「どうしたんだ?安城。」
「いや~…。何か、凄く懐かしい気がして…。」
「懐かしいぃ!?」
と二人同時。
「う~ん~…。」
このままじゃらちが明かないと武が出た。
「石のトンネルみたいだけど…とりあえず進もう。」
「おう。」
「うん…。」
進み始めると、祐也が焦りを見せた。
「おい…。てか、もうそろ皆、式が始まるから並んでんじゃね?」
「あ…。それやばいよ!怒られる上に入学式早々サボったなんて広まったらこれからの格好生活大変なことになるよ!」
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