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「詳しく教えてよ」という奈央子は「嫌だったら良いけど…」と付け足し、優の顔色を伺った。
しかし優は先ほどとは変わらず、「話すと長くなる」とだけ言った。
「良いよ!お願い!ダメ?」
「聞いたって面白くもねぇよ」
「面白いかどうかじゃ無いの!優のお家の事だから…」
気になるの。と言うのを喉で堪えた。
すると優は、一度じっと奈央子を見てから、話出した。
「親父の本当の奥さんと子供は…って言うか、本当の家族も生活も、外国(日本)にあった訳だ」
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