第23章:二人きりのXXX'mas-後編-

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「…う…ん」 「勿論 親父はそれを隠して、母さんと愛し合った(=不倫)訳だ」 「…う…ん」 「俺だってそれは生まれてからも知らんかったし、ってかそりゃ親父から暴露するはずもないし」 「…う…ん」 「でも、ついにバレたのが、優がもう中学三年になった頃だったんだ」 「……それで最初言ってた『母さんに追い出された』って事なんだね?」 「そう。俺だって、小さい頃から親父と母さんとずっと育って来て、まぁセレブって類だったけど、それでも普通の家族だと思って生活して来た。だけど親父には、海の向こうの外国にもう一つ家族がいたとなると、誰だって純情じゃいられねーだろ」 「うん」 「しかも子供までいたとなると」 「…う…ん」 「それに同い年なんだ。その子供と俺」 「ええ!?」 奈央子は声を張り上げた。
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