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「お、同い年って…」
「親父は一緒。母親はちがう」
「そ、それが同じ一年間の間に、相手の奥さんも優のお母様も、妊娠してたって事?お、同じ父親で………」
「や、同じ一年間の間に妊娠したかは定(さだ)かじゃないけど、それぞれ出産したのが同じ年だったから、同い年なんだ」
「わ、訳が分かんない…」
「俺が言いてぇよ」
と言って優はブロッコリーをフォークで刺して食べた。
奈央子は、世の中には考えられない事情の人もいるんだな、と思った。
ただそれは、奈央子が『普通』に育ってきたからこそ、また普通が『当たり前』だと思っていたからこそ、そう感じるのかも知れない。
「どうして…」
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