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「俺が生まれた日のが後らしい。親父からしてみると、本当の奥さんが子供を産んだ後に、不倫相手との子供(俺)が産まれた。これが同じ一年の間にな」
「な」
「だから同い年なんだよな。俺と、その子」
「でも、どうして優のお父様は…その、優が生まれた後もアメリカで暮らして来たの?日本に本当の家族がいるのに!そっちはほったらかしだったの?不倫相手である優のお母様のほうと一緒にいるの!?」
「さぁ。そこまでは俺は良く知らない。ただ、幼い頃親父はよく仕事だっつって日本に飛んでた。あれは今思えば、本当の家族に会いに行ってたんだな。でもそれも幼い頃だけで、段々減って来たけど」
「じゃあ!やっぱり!ほったらかしだったんじゃん」
と言ったところで、奈央子はハッと口に手を当てた。
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