騒がしい俺の朝

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「悠馬ー?いつまで寝てるのー?早く起きないと遅刻するわよ~」 布団の中で母の声を聞き、眠い目をこすりながら時計を見る。 ・・・。 ・・・え。 ・・・ええぇぇぇぇぇぇぇっっ!!!!? 『母さん!!!なんで起こしてくれなかったんだよ!!!!』 『知らないわよ~。あんたが起きなかったんじゃなぁい!!』 ・・・ってなるのが普通だってこと、俺はまだ知らない。 だってうちは・・・ もう一度時計を見る。 "午前4:30" 「母さん、なんでもっと寝かしておいてくれないんだよ・・・」 「知らないわよ~。あんたが『明日は遅刻したくないから、早めに起こして』っていったんじゃなーい」 ・・・ってなるんだ。 確かに車で1時間ちょいかかる学園だけど・・・ 「母さん、入学式10時からだって言ったよね・・・?」 リビングにあるソファに座りながら言う。 「でもその前に寮に荷物置くんでしょ?」 コーヒーを淹れながら母。 「あのさ、いくら俺が田舎者で方向音痴だったとしても、学園内の寮くらい、10分あれば荷物置きに行けるよ・・・」 実際、入試とかオープンスクールとかで行ったことあるし、大体の場所は覚えてる。 「あら、そう?」 「そうだよ!!」 「そうよね~。いくら悠馬が田舎者で方向音痴で彼女いない歴=年齢だったとしても、そんなに時間かからないかもしれないわね~」 「母さん、何か増えてない?」 「え?何が?母さんは別に悠馬が田舎者で方向音痴で彼女いない歴=年齢で、最近は二次元に走りかけてるっていう事実しか言ってないけど?」 「・・・。」 これ以上つっこんだらもっと色々言われそうなのでやめておこう。 「ま、遅れそうでバタバタするよりいいでしょ? そんなことより、初対面の女の子に少しでも好印象もってもらえるよう、シャワーでも浴びて、髪ちゃんとセットしとけばー?(笑)」 ・・・母さんにはかなわねぇわ・・・ んー・・・でも結構時間あるな・・・。 ・・・。 あのさ、別にそんなんじゃねぇよ? 女の子にモテたいとか、そんなことこれっぽっちも・・・ ・・・。 ・・・シャワー浴びてこよ。
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