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「そうですか。お疲れ様です。
霧谷さんには、生まれつきの内臓疾患がありますからね。
仕事のときは、わたしがタイムキーパーを務めさせて貰うこともありますし。
外国に慣れていても。
リゾート地ではつい無理をして、体調管理が難しいです。
それにしても、相模さんは、男性の看護師さんなんですか?
普通、看護師って言ったら女性ばかりのイメージですが……珍しいですね?」
そんな風に、首をかしげる佐藤に、怒りの矛先を微妙にずらされ、僕はため息をついた。
「男女の雇用機会均等法って言う奴で。
女性が深夜のコンビニや、工事現場で働けようになったのと同じように。
男も看護師や、幼稚園の保父になるヒトが増えて来ているんです。
特に男の看護師なんて。
専門学校を出れる学力と人を支える情熱があれは、他の職種からも転職がしやすいので。
最近では、そう珍しいモノじゃありませんよ。
風邪をひいてかかる、外来の窓口ぐらいでは、あんまり見かけないと思いますが」
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