記憶の断片

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「おい!健人お前!皐月さんと付き合ってるってホントか!?」 朝。 月曜日の事。 いつも通りに皐月に起こされ、 いつも通りに皐月の作った朝食を食べ、いつも通り皐月の作った弁当を受け取り、 いつも通り皐月と一緒に登校してきた。 そして、クラスの扉を開けた瞬間これだ。 一体どういうことだろうか。 そうだ、ここで今一度正式に紹介しよう 訪ねてきた友人Bこと田中宏太(たなかこうた)。 扉の件で地味な嫌がらせをしたりプリンの限定品で勘違いしたり適当なやつだ。 「なんだ朝っぱらから。颯真蹴り受けたいのか?ドMなのか?」 「なんでそんな辛辣なんだよ! 違うって、噂で学校中に流れてるんだよ」 「はあ? そんな馬鹿n... ...皐月か?」 いや、違う。皐月はずっと俺と一緒にいた。そんな噂流す暇ない。 携帯も持ってないだろうからそっちの手も恐らく無いだろう。 「やっぱお前のガセか田中」
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