記憶の断片

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「別に間違ってないでしょう? 転校初日から抱き合ってたと聞いてますし。 コンビニデートも頻繁ですし、愛妻弁当もあるらしいじゃないですか」 多少誇張されているがあながち間違いでもない。 「だが、付き合ってないとは言っておいたぞ」 「ああ... そういう事でしたね」 「そうなんだよ!」 「でも、皐月はそう思ってないらしいですよ?」 「間違ってないよね。事実だもん」 「ほら」 間違ってるよね。事実無根だもん 「仮に百歩譲って事実だとして、勝手に流すのはどうかと思うんだが」 「どうか、ってのはどうなんですか?」 「駄目だろって意味だよ!」 「あー、そうですか。 でも皐月は望んでいるようですよ」 「美沙。ありがとうございます!!」 「礼には及びませんよ。 また、コンビニデートに来てくださいね」
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