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要約するとこうだった。
ある所に少年がいました。少年には幼馴染の少女がいて、少年は少女と子供ながらに結婚を約束していました。
両親も微笑ましく見守りいつまでもいつまでもこの暮らしが続くと思っていました。
しかし、そうはいきませんでした。
ある日、少女は事故で亡くなってしまったのです。
少年は深く深く嘆き悲しみました。
幾日か経ったある日。
少年の前に少女が現れました。少年はとても驚きました。
「ああ...僕のところへ帰ってきてくれたんだね」
少女は言いました
「うん...神様に頼んで帰ってきたよ。
でもすぐに天国へ帰らないといけないの。最後に一言だけあなたに言いたかった...」
少女の体は少しづつ、少しづつ薄くなっていきます
少女の目からは涙が滲み出てきました。
「好きよ」
少女は少年にキスをしました。
「消え...ちゃうの...?」
少年の目からは涙が溢れ、少女の姿が霞んでいきます。
「いやだ...いやだ...もっと、一緒にいたい...もっと話したい
もっと...
もっと...
もっと...君を見ていたい...」
少年の言葉と想いとは裏腹に涙は溜まり、少女は滲んでいきます。
少女は答えました
「さようなら」
その言葉を最後に
少女は少年の目の前から
姿を消し去りました。
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