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『秋晴れ、気持ちいいなぁ…』
水上みもりは、眩しげに空を見上げた。
みもりは、女子校に通う
ごく普通な高校2年生。
『まだ、暑いなぁ!』
ブレザーの袖を捲り上げる。
『あれっ?音が…』
イヤホンを手繰り寄せる。
『時間が無いか、急ごう!』
手に取ったイヤホンをブレザーのポケットにねじりこむ。
『キン・コン・カン・コン!』
『水上さん、アウトです!』
『エーッ!』
『アウトです!』
『ちゃんと、門を越えてますよ!』
『あのね、何度も同じ事言わせない』
『へいへい…』
『その言葉遣いも!』
『みーちゃん、厳し過ぎ!幼馴染なのに…』
みもりの幼馴染
新井未唯は、生徒会の風紀委員長である。
『みもりの為を思って、言ってるの!』
『わかってるよ!じゃあね!』
『もう…』
笑いながら走り去る、みもりを見ながら呟いた。
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