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『みもり、おはよう♪』
『おはよう!』
『先生は?』
『忘れ物、取りに行った』
『ふーっ』
『みもりは、悪運強いよね!』
『強運でしょ!』
みもりは、笑いながら
窓側のいちばん奥の席に着いた。
『おはよう』
右隣りの「空席」に向かって
心の中で、呟いた。
『今日も…見えるのかなぁ…』
みもりは、チラッと目線を右側にやった。
『おっはよー!』
『びっくりしたぁ!』
『んっ??』
仲田小夜は、みもりの前の席に戻って座った。
『何、考えてたの?』
小夜は、伺うように言った。
『秘密』
みもりは、微笑みながら返した。
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