第1章

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『みもり、おはよう♪』 『おはよう!』 『先生は?』 『忘れ物、取りに行った』 『ふーっ』 『みもりは、悪運強いよね!』 『強運でしょ!』 みもりは、笑いながら 窓側のいちばん奥の席に着いた。 『おはよう』 右隣りの「空席」に向かって 心の中で、呟いた。 『今日も…見えるのかなぁ…』 みもりは、チラッと目線を右側にやった。 『おっはよー!』 『びっくりしたぁ!』 『んっ??』 仲田小夜は、みもりの前の席に戻って座った。 『何、考えてたの?』 小夜は、伺うように言った。 『秘密』 みもりは、微笑みながら返した。
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