第1章

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その1時間後に…地震は起きた… その後、何度となく声は聞こえた。 電車の窓ガラス越しだったり、イヤホンからの時もある。 それも、何らかの災いが起きようとしている時に…限定されてだ。 『人って、こんなにも毎日危うい世界に存在してるんだ…』 みもりは、ため息を吐きながら呟いていた。 『んっ?あかりちゃん?』 養成所の仲間、同い年の桜咲あかりからのメールであった。 みもりの通っている養成所は、高校の声優科の中に存在していて… 通いのみもりとあかりは、研究生扱いとなっている。 『みもり、大丈夫?今、電車?』 『んっ?』 その時、イヤホンから流れる音が途切れた』
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