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横尾との通話を終了すると同時に、北山に電話を掛ける風間。
「なんだ?何か解ったか?」
北山の愛想のない声が聞こえてくる。
「何か解るかどうかはお前の女次第だ。明日、お前らライブするんだろ?ライブ前に少し時間あるか?」
「ライブ前はリハがあるから無理だ」
「10分でもか?」
その風間の言葉を聞いた北山は軽く溜息をついて言葉を返す。
「つまらん話だったら許さねーぞ?とりあえず、霧島ショッピングモールの前にあるファミレスに15時に来い。16時からリハが始まるから最大1時間だ」
「わかった。ってか、お前らは何か情報は掴んだりしてないのか?」
「俺はお前みたいに暇じゃないからな。ライブが終わり次第、俺も動き出すさ」
「東森は明日……無理か?」
風間が問いかけると同時に「無理だろう」と言う言葉が北山から返ってくる。
「あいつは基本的に電話に出ることは稀だからな。掴まえることが出来れば話だけしておく」
それだけ言って北山は電話を切った。
風間は再びベッドに横になり天井を見つめる。
『カオハギ……絶対にお前の正体は俺が掴んでやる』
カオハギへの恨みで頭の中がいっぱいな風間だったが、昨日眠れなかった影響でいつのまにか眠ってしまっていた。
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