第二章ー犯人ー

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風間は退屈そうに窓から校庭を眺めていた。 南野と馬鹿な話をしている時も、横尾とデートをしている時も、風間の心は何処か別の次元に居て物事を感情の無い目で見ている。しかし、その目は明らかに刺激を欲していた。 そう言う意味では、昨日の掲示板への書込みは風間にとって願っても無い事件なのかもしれない。 学校側は事件にするつもりは無いようだが、犯人が特定出来た場合、そうも言ってられない状況になる。 西野智樹の名前を使い、カオハギと名乗る犯人。 顔を剥ぐという文字を五人全てに打ち込んだのだから、顔の造りに相当なコンプレックスを抱いている人間であることは間違いない。 ファミレスでの推理から一夜明け、風間は完全にそう決めつけていた。 『とにかく今日の昼休み、霧島ダイアリーの管理者でもある生徒指導の豊島を問いつめれば何かがわかるはずだ。あいつも、顔にコンプレックスを持っている人間の一人に違いないんだから』
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