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序章ー自殺ー
2016年11月11日。
冷たい風が吹き始めたこの日、西野智樹は自宅で首を吊って自殺した。
遺書などは何処からも見つかっておらず、自殺した経緯については、推測することしか出来なかった。
その推測の中で一番信憑性があると警察やメディアが注目したのが、クラスメイトからの度を超えた虐めである。
西野が通っていた私立霧島学園はこれを全面的に否定し、当時のクラスメイトも誰一人虐めに関して口を開く者は居なかった。
それから丸二年が経過した2018年11月11日。
当時一年生だったクラスメイトも三年生になり、自殺した西野智樹の記憶も学園内から薄れていた頃。
生徒専用のSNSツール【霧島ダイアリー】の掲示板に書き込まれたメッセージは、全校生徒を震撼させる。
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