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今から百年以上も前、極東に位置する小さな島国すら巻き込んだ、複数の国での大きな戦争が起きた。
十数年続いたその戦争は、死者の総数が数千万を越え時、各国のトップ達による世界会議が開かれた。
そしてその会議での議題は戦争の終結ではなかった。
ならばなにか、それは、戦争に変わる国の格付け方法の決定だった。
数週間に及ぶ会議の中では国の格は何で決まるかが優先的に話し合われた。
ある者は技術力と唱え、またある者は武力と唱えた。
他にも他国とのコネクション、財力、資源、国民からの支持力等々、様々な意見が出てきた。
そんな中あるものがこう唱えた、未来を担っていく若者達への教育。その質の良し悪しこそが国としての格の差ではないかと。
その発言に各国の首相達が成る程と納得する。
そして、その教育の良し悪しを決めるものは、またしても戦争だった。
それぞれの国がどれだけの技術力を、武力を持っていようと、キチンと受け継がれなければ意味がない。
そう考えた首相達は学生達に自国の技術の全てを教え、実際に戦争をさせようと考える。
そしてそれによって死者を出させないためにはどうすればよいか、それを研究していくうちに、魔法という非科学なものが生まれるのであった。
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