第1章 始まり

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聖先生の説明が終わり、その日は解散となった。 龍軌が帰り支度をしていると先に支度を終えた剣が声を掛けてきた。 「おい龍軌一緒に帰ろうぜ」 龍軌はその誘いを快く受け剣と帰路を辿る。 「そういや龍軌の系統はなんだっけ?」 「俺?俺は召還師(サモナー)だ。剣は?」 「俺は魔剣師(ソルジャー)だぜ、だからまぁ、お前と違って有事は最前線確定なんだよな~」 系統、それはある種の職のようなもので、個人の魔法の適正を分けるものである。 系統は三種、召還師、魔剣師、魔導師(ウィザード)の三種類。 召還師は文字通り自分の使い魔を召還し、自身の代わりに、または共に戦う者の通称。 使い魔は自分のイメージが具現化したもののため、完全に同じものは存在しない。 魔剣師、魔武器を用いた近接戦を得意とし、魔武器を媒体に身体機能の強化、または逆に相手の身体機能を低下させることのできる系統。 魔導師、魔法を用いての遠距離や、罠を仕掛けたりと幅広い活躍のできる援護係、他の系統以上に魔力の消費が激しい為に魔導師としての才能は個人の魔力量で決まると言われている。 適正は入学から約一年間かけて検査され春休みに通知が来る形となっている。
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