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「今日からお世話になります。日野シュウヘイです。宜しくお願いします。」
「宜しくお願いします。川嶋です。」
アルバイトが増えた。近所の大学に通ってる21歳らしい。
土日と平日3日くらい入ってくれるらしく、人手不足の店にとっては有り難い大切な人材。
丁寧に教えて、育てていかなくては。そう思いながら数日が過ぎたが、ずっと気になっていることがある。
「あの、日野さん。」
「はい?」
「この数日ずっと思ってたんですけど私のこと見すぎじゃないですか?」
「えっ…」
最初は私の動きを見て学ぼうとしてくれているんだと思っていたが、売り場以外の裏での作業や休憩室でも見てくる。
私が見つめ返すとサッとそらす。何なんだ。
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