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「まあ、この体型が気になるのは分かるんだけど、あからさまに見られるのはさすがに傷つくっていうか何て言うか…」
「いや、全然そんなつもりじゃなくて、でも、傷つけてしまったならごめんなさい。気を付けます。」
思ってたより日野さんがしゅんとしてしまい、こちらが悪いことをした気になった。
それから数日、逆に日野さんを監察することにした。
サラサラの黒髪に色白の肌、背は高めでスラッと細身だけど腕まくりしたときのスジが出てる感じ、筋肉はついてそう。笑うとヤギみたいで、いかにも草食系。
私が見ていることに気づくと赤くなる。あれ。
「お疲れ様でーす。あ、日野さんもあがりですよね?」
珍しく昼から夜9時までの勤務で、日野さんと上がる時間が同じだった。
「そうです。」
「お先にあがりまーす。」
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