最後の戦い ♯2

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最後の戦い ♯2

群れに飛び込んだ俺に、ポーンが我先にと襲い掛かる。 牙が、爪が、俺の肉を引き裂こうと圧倒的な迫力で迫って来る。 まるでそれは壁のようで、俺は罠に掛かった獲物。 だけど……俺はただ屠られるだけの獲物なんかじゃない! 「うおおおおおおおおおおっ!」 気合いと共に身体を回転させ、怪物の身体に日本刀の刃を滑らせる。 少しとはいえ、レベルが上がった日本刀の切れ味は凄まじく、俺が一回転して動きを止めた時には……取り囲んでいたポーンが、上下に分断されて地面に崩れ落ちたのだ。 「相変わらずデタラメな強さですね。さあ、雑魚は我々に任せて!キミはナイトを狙いなさい!ソウルを稼ぐだけでなく、他のやつらの生存率を上げる事に繋がるんですから!」 後ろから、俺とポーン達の間に割り込むように入って来た木部が、俺に「行け」とアゴで指図をする。 俺がナイトを殺す事で、他のやつらの生存率が上がる……か。 生きる事に必死で、そんな風に考えた事なんてなかったな。 だけど、それなら遠慮なくやれる! 俺だけソウルを稼いで良いのかとか、一人だけ変な事をしているんじゃないかとか悩まなくて済む。
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