最後の戦い ♯2

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「少年、ここにいたか。探したぞ」 お互いに駆け寄り、恵梨香さんがメットのシールドを上げて俺に声を掛けた。 「すみません、南軍の方まで行っていたので。それより、このバベルの塔に入る入り口がないんですよ。恵梨香さん西側から来ましたよね?入り口は見付かりました?」 「いや……ないのか?てっきりどこかにあるとばかり思っていたんだが」 これだよ……恵梨香さんってこういう所があるんだよ。 きっぱり、強く言い切るから大丈夫なんだろうなって周囲に思わせておいて、実は無計画とか。 今まではそれでもなんとかなっていたけど、今回ばかりは「ダメでした」じゃ済まされない。 北軍も南軍も巻き込んだ、大規模な共闘なのだから。 「ど、どうするんですか!?入り口がないんじゃ入れないじゃないですか!」 「そう怒るな少年。何か手はあるはず……あ、ほら、あんな所に窓がある。あそこから入れば……」 この人マジか!? 本気でそんな事を言ってるのか!? 「どうやってあの高さまで飛ぶんですか!!絶対に無理でしょ!」 いや、この人は本気だ。 窓を見上げて、急勾配のバベルの塔の外壁を登ろうと足を掛けたけど、ツルリと滑って首を傾げたのだ。
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