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呆気にとられる同僚たちに目を向けることなく、柏木は飲み干した紙コップをゴミ箱に投げ入れた。
うわぁ、コーヒー無糖。
それは一気飲みするものなのか?
想像するけど、俺にはとてもできそうにない。
コーヒーってのは、ホッと一息入れたい時にちびちび飲むもんだと思うんだけど違うのか?
「何だあいつ」
同僚の苦々しい声にゴミ箱から顔を上げる。既に柏木は去った後で、けんもほろろの扱いをされた同僚たちは苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
「俺たちとは飲みたくないってか」
「調子に乗りやがって」
雲行きの怪しくなる会話に内心でため息をつく。
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