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「見積りですか?保存してましたか?」 フリーズした俺のパソコン画面を覗いた平尾さんに、俺は「うーん」と唸る。 「途中まで、かな」 絶不調になってからというもの、いつフリーズしてもいいようにこまめに保存をするようにしていた。 だけど今日は油断していた。 昨日も一昨日も大丈夫だったからいいかなー、と言う安易な油断が大きな落胆を生んだ。 あー…、折角ここまで作成したのに。 今日は残業決定か。 「篠宮さん?」 「ちょっと休憩。平尾さんも適当に休憩してね」 俺は立ち上がると、引き出しから一つあめ玉を取りだし平尾さんの机に置いた。
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