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かさはら、じゅん……。
白い肌、艶のある髪。長いまつげのかかる淑やかな黒い瞳は、やんわりと俺を見つめていた。
……なんか勝手におばさんだと想像してた自分が恥ずかしい。
照れ臭さを隠すように頭をブンブンと振り、荷物を手にする。
「…沢田陽平です。高2。よろしくお願いします」
「僕も2年生なんですよ。仲良くしましょうね」
「え!そう…そうなの?」
「はい」
「え~嬉しい!よろしくね、純!」
名前を呼ぶと純は一瞬キョトンとし、それから嬉しそうに笑った。
…うん、仲良くなれそう。
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