イジメ

47/52

1485人が本棚に入れています
本棚に追加
/214ページ
「………どう言った経緯でそうなったのかが激しく気になるけど…、凡その予想は付くから置いておくとして、蹴り云々は何が有ったんだい?」 「俺がその日の授業を終えてギルド行こうとした時に、俺を呼び止めると言う名目で1発。 その蹴りを放った体勢のまま俺と話すからスカートの中から見える下着に付いて指摘してやったら、顔面鼻っ柱に膝蹴りを1発。」 「最後のはどう言った理由であれ君が悪い。お父さん怒っちゃうよ。」 「寝言は寝て言って下さい。俺はむしろ注意をしてやったんですから感謝されるべきです。 それでですね、そんな邂逅をした翌日からあの女はクラスの奴等とすぐに仲良くなって行きましたよ。」 「まぁ、アリアは可愛いし強いし、あの性格だからね。 我が娘ながら納得だよ。」 「親馬鹿を発動しないで下さい。 そんなあの女はクラスの奴等が俺に関わるのを止めるのも無視して、俺も前日に初対面のあの女に対して結構言ったんですけど話し掛けて来てですね、」 「君が自分で結構って言うのなら相当だね。」 「いちいち合いの手入れなくても良いです。 それで、です。私と友達になって下さい。なんて言うんですよ、あの女。」 「健気なアリア。可愛いじゃないか!」 「……その口縫いますよ? で、です。そんな事を言われても俺はあの女に良い感情を抱いていない、その時点で関わりたくないなって部類に入っていたあの女に対して友好的な態度を取る筈も無く、普通に黙ってろ糞女俺に関わるなと返す訳ですよ。」 「アリアが糞女なら貴様はゴミだ屑野郎ォォオオオオ!!」 「黙って下さい。」 当時の事を思い出しながら己の主観でその時思った事、言った事を言って行くライナード。 親馬鹿のレギオンは遂に発狂する。 それを顎を殴り、所謂脳震盪を興して黙らせこう続けた。 関係は無いが、1つ言いたい。 目上の者に対する礼儀がなってないぞライナード。 歳上は(一応)敬えよ。 「それでもあの女は諦めないんで俺は無視をする事にしたんですよ。 そしたら悲しそうな顔をしてクラスの奴等の下に帰って行きました。 でもそれ、休み時間や放課後までやって来るんですよ。ストーカーと疑う程に。 ハッキリ言います。この時点で俺の中でのあの女への評価は周りの屑共より下でした。 まぁ、それでも本当に生理的に無理ってほどではありませんでしたよその時は。」
/214ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1485人が本棚に入れています
本棚に追加