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三年後の夏、雲一つない晴天。
目の前には真っ青な海が広がっていた…。
「ママー!ママー!」
少女は手を振りながら砂浜を走って来る。
その先には、母親が微笑みながら、少女に手を振っている。
『みらいー!』
少女は勢い良く母親に抱きつき、母親は少女を笑顔で抱きしめる。
「ママ、これあげる。
お誕生日おめでとう」
少女が母親に渡したのは、貝殻だった。
今日は母親の誕生日。
母親は、少女の小さな手から、その貝殻を受け取った。
『わぁー!綺麗な貝殻、探すの大変だったでしょう』
「みらいが見つけたんだよ。ママ、貝殻大好きだから、頑張って探したんだ」
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