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純は息を弾ませていた。
『純くん、仕事は大丈夫なの?
急ぎの仕事入ったって言ってたけど』
みらいは純の足に抱きついていた。
「まぁーな、みらい、貝殻は見つかったか」
純はみらいの頭を撫でていた。
「うん、見つかったよ。純ちゃん見て見て。
凄く綺麗でしょう。ママ嬉しいって」
母親は微笑み、少女は天使の様な微笑を見せる。
この天使の微笑みに、純は心が温かくなる。
「みらい、マジで綺麗だな。
こんな綺麗な貝殻、よく見つけたな。
良かったな、ママ喜んでくれて」
純はそう言いながら、みらいの頭を撫でていた。
「うん」みらいは笑っていた。
純とみらいはしばらくの間、砂浜をキャーキャー言いながら、走り回っていた。
アキは、そんな二人の姿を微笑みながら見つめていた。
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