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「うーん、やっぱり５試合は厳しいなあ。全力で動けるのは、せいぜい３分とか５分だよね。せめて、16人制のトーナメントにして、優勝まで４試合にしないか。午前と午後で半分ずつでどうだろう」
「あっ、おれ、それに賛成」
自分は出場しない半分に回ろうと考えたのだろう。クニが手を打って叫んだ。ジョージがクニを見てから、タツオと目をあわせて、発言を促(うなが)した。
「ぼくはこういう催しものは全員参加がいいと思う。なんといっても、東島祭なんだから、一部の生徒だけで盛りあがる訳にはいかない。じゃあ、こういうのはどうだろうか。各自誰でもいいから、相手を選んでひと試合だけやる。それで勝った生徒が本選にいき、負けた生徒は応援とトーナメントの進行役に回る。それなら、クラスみんなでがんばった達成感が誰にでも得られるだろう」
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