幽閉される姫
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「一生、この庵の奥のここから出られないやもしれません。」 と松千代は、心よりの心配を声にした。 「・・・はい、構いません。 一生分の思い出はお館様からいただきました。 この暗闇の中でも、 いつもお館様のことを思い出し、生きていくことができます。 もう幸せな時間でしたから。」
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