刃を向けられた姫

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「見えるのではございませぬ。 わたしは先の世から何の因果か、この時代に落ちました。 時代の溝に落ちたのか、私が生きた時代より400年もの前の高野山に迷い込みました。 あなた様が救ってくださらなければ、生きることもできなかったかもしれません。 夜盗に襲われ、野にうち捨てられていたかもしれません。」
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