刃を向けられた姫

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「--わかっていたから、自分の命欲しさに、お館様との愛しい時間を少しでも長く過ごしたいと、こんなに差し迫ってからしかお伝えできなかった。 自分の命を引き替えにするとしても それでも、それでも、あなた様に伝えずにはいられなかった。」 涙ながらに訴える美加の、そののど元には、今も刃が向けられたままである。
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