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バイトを終えて外へ出ると、
「蒼葉」
と、後ろから声を掛けられた。
誰かは顔を見なくてもすぐに分かった。
「浩介」
振り返るとそこには、やっぱり浩介が立っていた。
「どうしたの?」
「あ、えっと……今から草田に返事しに行く?」
遠慮がちにそう聞いてきた浩介に、私は『うん』と頷いて目を伏せた。
「今日、草田のやつが返事聞きに行くって言ってたから……その……だから……」
と、終始言いにくそうに口ごもってい浩介だったが、
「あーっ!もう、考えんの面倒クセー。ちょっと来て」
と突然叫んだかと思うと、いきなり私の腕を掴んで歩き出した。
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